■クラッシュローラー

クラッシュローラーは、1981年にアルファ電子が開発したアーケードゲームです。1999年にネオジオポケットカラーにてリメイク版を発売。口コミでも高評価を獲得している今もなお人気のソフトです。

ゲーム内容としては、『パックマン』に類を見るドットイートタイプのゲームとなっているのが特徴です。ドットイートタイプとは、コンピュータゲームのアクションゲームのジャンルの一つ。敵の追跡から逃れながらも、迷路内に敷き詰められた目標の上を通過することで消していくというゲームです。

プレイヤーは刷毛のようなキャラクターで、4方向レバーで敵を避けつつ画面上の迷路を全て塗りつぶすとクリアとなります。

ステージの途中で、ネズミ・小鳥などのキャラクタがー現れ、迷路上に足跡を付けたりします。この足跡もきれいに塗りつぶさなければクリアとなりません。

このゲームは、スプラトゥーンとの関係も深いです。主人公を操作し迷路の床をすべて塗りつぶすアクションゲームという点や、地面を塗るというスプラトゥーンシリーズに通じるものがありますね。ローラーを使って敵を潰せるという点も似ています。

1982年9月20日には、ペイントローラー（学研）が発売。レバーが、画面を挟むようにして2本配置されています。通常の1人用プレイ以外にハケ側、モンスター側に分かれて対戦ができました。
倒したレバーを一度戻し、再び倒しコンコンとたたくように操作するのがコツです。

■登場キャラクター

・猫
・ねずみ
・小鳥
・車のタイヤ
・化け猫
・透明人間（足跡）

続編としては、ワープ機能が付いた『コロスケローラー』が登場。プレイヤーがイカの形をしています。これもスプラトゥーンに似ていますよね。

■商品詳細

ジャンル：パズル
対応機種：アーケード[AC]
ネオジオポケットカラー[NGPC]
開発元：アルファ電子(ADK)
発売元 [AC]:クラール電子
[NGPC]:ADK
人数：1人
発売日 [AC]:1981年
[NGPC]:1999年4月15日

■フィーチャーについて

迷路では、左右のワープ通路が2ヶ所と上下のワープ通路が1ヵ所あります。
迷路状に2ヶ所あるローラーを使って敵を潰すことが可能。最初は50点で、最大9000点まで上昇していきます。高得点を取るためのテクニックが必要になるゲームです。

■コロスケローラーについて

発売年：1981.12月　
開発元：アルファ電子（ADK)
発売元：クラール電子　
ジャンル：アクション　

クラッシュローラーの別バリエーションとして登場したのがコロスケローラーです。クラッシュローラーではブラシだったのに対し、今作ではイカになっています。

基本的なゲームシステムはクラッシュローラーと変わりません。ジャンプボタンで敵を飛び越えることができるようになっています。さらに動物、タイヤを塗りつぶすことによってボーナスポイントが加算される仕組み。

他にも、背景グラフィックの変更、1ステージで潰せる敵の回数の制限が無くなっている点など細かい調整が加えられています。このゲームの敵キャラは「猫」「猿」「犬」です。

■アルファ電子とは

アルファ電子は「株式会社エーディーケイ」という会社で、かつて存在していた日本のコンピュータゲーム制作・販売会社です。旧社名がアルファ電子株式会社となっています。

1980年7月に設立され、当時のオフィスは埼玉県浦和市のマンションの一室でした。アーケードゲームの開発や発売を主に行っており、AOU構成団体のひとつである埼玉県アミューズメント施設営業者協会の事務局を本社内に置いていました。
設立当初はテレビゲームとは無縁のトランシーバーなどの通信機器とスピーカーなど音響パーツを扱うメーカーでした。
三立技研が販売を担当したジャンピューターの成功をきっかけに、日本のアーケードゲーム業界に本格参入します。
自己資本の乏しいメーカーであったので他メーカーから開発資金を調達し、他メーカーを通して「クラッシュローラー」、「ジャンプバグ」などのスマッシュヒット作をリリースしていきます。

テーカンが販売した「将棋」シリーズの開発においては、「ジャンピューター」の麻雀に続き、アーケードゲームで将棋というジャンルを確立することに成功します。

ドットイートゲームやシューティングゲームが中心だったビデオゲームのジャンルを広げて、なおかつ麻雀や将棋をはじめとするテーブルゲームの確立にも貢献。

自己資金で開発できる環境が整い、本社を埼玉県上尾市へ移転します。セガの『チャンピオンベースボール』、『エキサイティングサッカー』などの作品をリリース。技術力の高さは本物でした。

その後は業績悪化により、2003年頃に事業を停止します。その後は広告代理店のアサツー ディ・ケイが正式に「ADK」の略称を使用しており、その後、当社のビデオゲーム等の版権はSNKプレイモア（2016年に旧社と同じSNKに社名変更）が引き継いでいます。


レトロゲームの中では評価が高く、今もなおコアなファンが多いクラッシュローラー。プレミアがついているこのゲーム、あなたも一度プレイしてみませんか。

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