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ライター: Karin

受賞作品多数!唯一無二の世界観「北野武監督」映画作品をご紹介

2022.9.30

 

 

 

 

北野武監督 映画 作品

 

 

 

お笑い芸人として人気となり、

ビートたけしの名で「コマネチ!」で一世を風靡した北野武さん。

 

 

お笑い芸人として大活躍した後、

「世界の北野」と称され映画界でも活躍するようになります。
映画監督としては、なんと20作近くもの作品を手掛けており、

世界的に評価されている作品が多数あります。

 

 

若者の爽やかな青春物語『キッズ・リターン』や、

北野武監督自身も俳優として出演した『HANA-BI』や『BROTHER』、『アウトレイジ』等など。

今なお多くの人に愛される映画を生み出しました。

 

 

今回は、そんな北野武監督作品についてご紹介します。

 

 

 

 

「北野武」とは

 

 

 

 

北野 武(きたの たけし)
1947年〈昭和22年〉1月18日生まれ。
ビートたけしの名前で活躍している漫才師、俳優、映画脚本家・監督です。

 

 

1980年代初頭の漫才ブームで、漫才コンビ・ツービートとして大活躍。
お笑いのネタとしては、主に社会風刺をテーマにした、少しシニカルな笑いでした。
テレビ番組『THE MANZAI』や『オレたちひょうきん族』などに出演し、大ヒットとなりました。

 

 

1980年代後半からは俳優として映画、テレビドラマに出演。
1990年代からは映画の脚本家・監督としての活動もスタートさせました。

 

 

1989年『その男、凶暴につき』で映画脚本家・監督デビュー。
『ソナチネ』(1993年)では世界的に高い評価を獲得しました。

 

 

 

 

ソナチネ 北野武

 

 

 

1997年の『HANA-BI』ではベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。
2010年にフランス芸術文化勲章コマンドゥール、

2016年にレジオン・ドヌール勲章オフィシエ、2018年に旭日小綬章を受賞しています。

 

 

 

 

キタノブルーについて

 

 

 

キタノブルー

 

 

 

北野武監督の映画のことを知る前に、

「キタノブルー」についても知っておきましょう。

 

 

キタノブルーは、北野武監督の映画を知るうえで、絶対に欠かすことのできない言葉の一つです。
キタノブルーとは、北野監督が好んで使う、どこか気品漂うブルーのことを言います。
北野武監督は、芸術的なセンスが高く、色彩には深いこだわりがあります。

 

 

北野監督は、映画内で青を多用する傾向にあり、

小道具、画面のトーンなどに多く青を起用します。

 

 

これは撮影の途中に突然雨が降り出して、

ファインダー越しの世界全体が青っぽくなったことが一つのきっかけなのだそうです。

 

 

キタノブルーの色彩に移行したところ、ヨーロッパでは高い評価を得る結果に。

 

 

しかし、様々な色を使っている作品『Dolls』以降、キタノブルーの色彩はあまり出てこなくなりました。
『Dolls』以前の作品には、キタノブルーが多く使用されていますので、必見です。

 

 

 

 

過去の作品一覧

 

 

 

 

過去に発表した作品をご紹介します。

 

 

 

・その男、凶暴につき(1989)
・3-4×10月(1990)
・あの夏、いちばん静かな海。(1991)
・ソナチネ(1993)
・みんな~やってるか!(1995)
・キッズ・リターン(1996)
・HANA-BI(1997)
・菊次郎の夏(1999)
・BROTHER(2001)
・Dolls ドールズ(2002)
・座頭市(2003)
・TAKESHIS’(2005)
・監督・ばんざい!(2007)
・それぞれのシネマ~「素晴らしき休日」(2007)
・アキレスと亀(2008)
・アウトレイジ(2010)

・アウトレイジ ビヨンド(2012)

 

 

 

 

受賞歴

 

 

 

・監督として受賞
1990年 日本映画監督協会新人奨励賞
1991年 トリノ国際映画祭 特別賞(『3-4×10月』)
1991年 第34回ブルーリボン賞 最優秀作品賞・監督賞(『あの夏、いちばん静かな海。』)
1993年 タオルミナ国際映画祭 グランプリ(『ソナチネ』)
1995年 コニャック国際映画祭 批評家賞(『ソナチネ』)
1996年 第39回ブルーリボン賞 監督賞(『キッズ・リターン』)
1996年 第6回日本映画プロフェッショナル大賞 監督賞(『キッズ・リターン』)
1996年、山路ふみ子文化財団特別賞
1997年 第54回ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞(『HANA-BI』)
1998年 ニューヨーク国際映画祭 国際映画賞(『HANA-BI』)
1998年 サンパウロ国際映画祭 批評家賞(『HANA-BI』)
1998年 第10回ヨーロッパ映画賞 スクリーン・インターナショナル賞(『HANA-BI』)
1998年 第41回ブルーリボン賞 作品賞・監督賞・主演男優賞(『HANA-BI』)
1999年 第8回日本映画批評家大賞 監督賞
2002年 ダマスカス国際映画祭 最優秀作品賞(『Dolls』)
2003年 第60回ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞(『座頭市』)
2003年 第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭 グランプリ(『座頭市』)
2003年 第26回トロント国際映画祭 観客賞(『座頭市』)
2003年 第27回日本アカデミー賞 最優秀編集賞(『座頭市』)
2006年 ガリレオ2000賞 文化特別賞
2007年 第64回ヴェネツィア国際映画祭 監督・ばんざい!賞(『監督・ばんざい!』)
2008年 モスクワ国際映画祭 特別功労賞
2008年 テッサロニキ国際映画祭 ゴールデン・アレクサンダー名誉賞
2008年 GQ MEN OF THE YEAR 2008[131] 2009年 ソフィア国際映画祭 観客賞(『アキレスと亀』)
2013年 第22回日本映画批評家大賞 監督賞(『アウトレイジ ビヨンド』)
2015年 第8回したまちコメディ映画祭in台東 コメディ栄誉賞

 

 

・その他の受賞
東京スポーツ新聞社客員編集長、東京スポーツ映画大賞審査委員長
第11回(1983年)、第14回(1986年)日本放送演芸大賞大賞、

第12回(1984年)日本放送演芸大賞話題賞、

第13回(1985年)日本放送演芸大賞特別賞
第20回ゴールデン・アロー賞芸能賞(1982年)

第23回ゴールデン・アロー賞大賞(1985年)

第27回ゴールデン・アロー賞映画賞(1989年)

第40回ゴールデン・アロー賞特別表彰ゴールデンスター賞(2002年)ビートたけし名義での受賞
第35回、第38回ゴールデン・アロー賞大賞(1997年、2000年)北野武名義での受賞
都民文化栄誉章(1998年)
フランス芸術文化勲章
シュヴァリエ(騎士)(1999年)
コマンドール(騎士団長)(2010年)
シャンパーニュ騎士団
オフィシエ・ドヌール(名誉将校)(2014年)
シャンベラン・ドヌール(名誉侍従)(2015年)
レジオン・ドヌール勲章オフィシエ(将校)(2016年)
旭日小綬章(2018年)
明治大学特別功労賞授与(2004年)
イタリアの第10回ガリレオ2000賞・文化特別賞受賞(2006年)
日本数学会出版賞受賞(2008年)
『タイム』誌アジア版2001年2月12日号の表紙を飾りました。

 

 

 

 

 

 

北野武作品の特徴・魅力

 

 

 

北野武作品の魅力や特徴についてご紹介します。

 

 

 

ワンシーンが長い

 

 

 

北野武監督作品は、ワンシーンがとにかく長いです。
視聴する側は、自然と想像力豊かになって、物語をより深く楽しめます。

 

 

また、北野武監督は、世界的に知名度が高く、世界の北野とも呼ばれていますよね。
海外での賞ももらうほどです。
その理由として、前述した通り映像全体が青みがかっているキタノブルーの演出が海外の人たちに受け、

北野武監督の映画が芸術的で素晴らしいと言われるようになりました。

 

 

 

リアル感のある暴力シーン

 

 

 

北野武監督の映画の特徴としては、

一番注目されているのは、圧倒される暴力の描写です。

 

 

北野武監督の映画では、ヤクザがたくさん出てきます。
拳銃、凶器も多く出てきます。
リアル感を感じさせるような演出と演技で、見る者が圧倒される大迫力なシーンが満載です。

 

 

 

登場人物のセリフが少なめ

 

 

 

北野武監督作品は登場人物のセリフが少ない点も特徴として挙げられます。

 

 

必要最低限のセリフしかありません。
そのため、セリフ一つ一つに重みを感じます。名言も数多くあります。
音楽も素晴らしいです。
例えば、「ソナチネ」では、ジブリ映画の作曲家で有名な久石譲さんの、

一度聴いたら耳に残る素敵な音楽から始まります。

 

 

物語としては、沖縄で遊ぶヤクザの日常が描かれているのですが、日常の風景がとても素敵なのです。

 

 

ヤクザの戦いもありますが、どこかコメディタッチというのも魅力の一つ。
しかし暴力はリアルに描かれます。
ソナチネのラストシーンには圧倒されたという人が多いです。

 

 

北野武監督の集大成とも言うべき作品に仕上がっています。

 

 

 

登場人物が個性豊か過ぎる

 

 

 

北野武監督の独特な世界観に、

個性的なキャストがさらに魅力のある世界観へと変えていってくれます。
起用している俳優さんたちは誰もが高い演技力を誇ります。
迫力ある演技でついつい見入ってしまうことでしょう。

 

 

 

特におすすめの作品

 

 

 

 

ここでは、北野武作品で特におすすめしたい作品について解説します。

 

 

 

 

アウトレイジ

 

 

アウトレイジ 北野武

 

 

 

 

「任侠の世界」は、誰しもが未知の世界で、危ない世界はちょっぴり憧れを抱きますよね。

 

 

現代のヤクザ映画として有名な作品です。
仁義なき戦いが好きな人は必ずハマること間違いなし。

 

 

出演している俳優も、Vシネ俳優ではない普通の俳優さんというのがまた良い味を出しています。

 

 

 

 

Kids Return キッズ・リターン

 

 

Kids Return キッズ・リターン

 

 

 

 

見ると勇気をもらえる、ハッピーエンドで終わる作品です。
北野武監督の映画はハッピーエンドになることがあまり無いため、貴重な作品ともいえます。

 

 

見終わった後は、どこか爽やかで前向きな気持ちになれる青春ムービーです。

 

 

 

 

菊次郎の夏

 

 

 

菊次郎の夏 北野武

 

 

 

小学生の正男、北野武演じる菊次郎によるロードムービー、菊次郎の夏。

 

 

祖母と暮らす小学3年生の正男が夏休みを利用して、

生き別れになっていた母に会いに行くことを決意します。
しかし正男を心配した近所の主婦が、自分の夫である菊次郎を同行させます。

 

 

最初は嫌々同行していた菊次郎でしたが、2人の間にはいつしか絆が…。
暴力的な描写は、ほぼありませんので暴力シーンが苦手な人にとっては安心して観られる作品です。

 

 

 

 

新作映画について

 

 

 

北野武監督の新作映画『首』が公開されると話題になっていますね。

 

 

非情な戦国時代の映画を撮りたいという想いの元、

10年以上の長い間構想を練り続けてきたという北野武監督の野望が叶った作品なのだそうです。

 

 

登場人物は織田信長や明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康など歴史上の有名な人物たちです。

 

 

しかし、偉人たちは互いの腹の探り合い、

互いの牽制に明け暮れるという日々を送るくせ者ばかり…。

 

 

戦国時代の汚い世界を描きたかったという、

北野武監督の言葉通りの面白い映画になっているようですね。

 

 

しかし、最近の情報では、「首」がお蔵入りか…?との情報も。
KADOKAWAが動画配信の権利の件である会社ともめているのが原因です。

 

 

西島秀俊が主演で、昨年10月にはクランクアップしているそうですが…。

 

 

とにかく今は続報を待ちましょう。

 

 

 

 

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