2022.1.30
コラム
column
ライター： 瑠璃椿
フランス発、世界最古のメゾン「ランバン」の魅力
あなたは「ランバン」を知っていますか？
女性に人気のブランドとして、コスメや香水が人気を集めていますが、
その歴史や人気の理由を知っている方は少ないかもしれません。
そこで今回は、ランバンの歴史から人気のアイテムまでをご紹介していきます。
目次
ランバンの歴史
ランバンの歴史は、今から130年ほど前の1889年のフランス・パリまで遡ります。
創業者のジャンヌ・ランバンというファッションデザイナーの女性が創業したブランドで、
当時は帽子屋として開業しており、現在にいたるまでには、
親子服、レディースファッションブランドと展開を拡大していく過程がありました。
ランバンは、女性らしい伝統的なエレガンスさが特徴で、
ランバンのアイテムを持っているだけで特別感があるように感じられます。
ランバンのデザインは、上品な女性らしさを演出してくれるので、
女性ウケだけでなく、男性ウケも狙えるモテアイテムとしても人気です。
現在の日本では、メインブランドである「LANVIN（ランバン）」の他にも、
「LANVIN en Bleu（ランバンオンブルー）」や「LANVIN COLLECTION（ランバンコレクション）」が有名です。
この「ランバンブルー」、「ランバンコレクション」は、日本の企業がランバンとライセンス契約を結んで、
日本向けのラインとして導入されているので、日本人が好むデザインとなっているのでしょう。
ランバン創立者 ジャンヌ・ランバン
創立者のジャンヌ・ランバンは1867年にパリで誕生し、
16歳(13歳からという説もあります）のころから地元の帽子店で見習いと働き始めました。
そしてファッションデザイナーとして、帽子店を創業するに至ります。
ジャンヌには娘のマリーブランジェがいて、ドレスを作っていたのですが、
それがきっかけとなり1890年には親子服の専門店へ方針転換をします。
この事業転換がきっかけで、レディースブランドとしての歩みを始めるのです。
また、ジャンヌは国内にとらわれず、東洋モチーフなどの民族的なインスピレーションを作品に取り入れることで、独自のエレガントなスタイルのブランド化に成功しました。
なかでも刺繍技術やリボンモチーフなどは高評価を受けています。
今、日本で購入できるレディースブランドの商品ものチーフにもリボンモチーフや刺繍やラインストーンのデザインが多数用いられているので、そのルーツとなっているのでしょう。
1920年代には、活動的な女性のために「ギャルソン・ルック」と取り入れるなど、
世の中の動きに合わせた製品を取り入れており、
同時期に活躍したシャネルとともにファッション業界を賑わせました。
そして、現在も人気の香水部門を1925年に、紳士服部門を1926年に設立します。
1926年にはランバンの香水「アルページュ」がヒットし、
ジャンヌはフランスの最高勲章である「レジヨン・ドヌール勲章」を女性として初めて受勲することとなります。
さらに1937年には、パリ・オートクチュール協会の会長を務めるなど、
ファッション界になくてはならない人物となり、
ジャンヌが引退後も「ランバン」は世界中の女性に愛されています。
ランバンが注目を浴びたきっかけ「ピクチャードレス」
ランバンが注目を浴びたきっかけのピクチャードレスとは、刺繍をモチーフにしたドレスです。
スパンコールやビーズをふんだんに使用し、東洋的、民族的なシルエットを取り入れて作り上げられていて、その刺繍が巧みな技術によって表現されていることが特徴です。
ピクチャードレスは、宗教絵画のような古い絵画や美術にヒントを得て作られたと言われており、
このピクチャードレスのエレガントさが、
ランバンというブランドコンセプトであるといっても過言ではありません。
ジャンヌ・ランバンらしい感性を表現した作品が評価されたことで、ブランドとしての「ランバン」が確立されたきっかけとなった作品と言えるでしょう。
日本でのライン「ランバンブルー」とは
日本でのライン「ランバンブルー」とは、ランバンカラーに由来しています。
「LANVIN en Bleu」（ランバンブルー）とは、「ブルーのランバン」という意味です。
ジャンヌ・ランバンは、染色工房を自分で設立してしまうほどカラーにはこだわりがあり、
そのなかでも一番愛していた色が「ランバンブルー」と言われています。
ランバンは、布地に使用するカラーを独自に作りだし、
作品に使用することで、ブランドらしさを確立していきます。
なかでも、ブランド名にもなっている「ランバンブルー」は有名で、
透明感のある深いブルーが印象的な作品が多いのです。
現在の作品でも鮮やかで透明感のあるブルーはブランドの製品に広く採用されているので、ランバンのブランドらしさを感じることができます。
この、ランバンブルーが誕生したのは、15世紀前半に活躍したフィレンツェの画家「フラ・アンジェリコ」のフレスコ画で使用されていたブルーがきっかけだったと言われています。
ジャンヌは、この絵画のブルーにインスピレーションを受けて、
現在ではブランドの代表的なカラーとなった「ランバンブルー」を作り上げたのです。
そして、今日の日本で展開されているブランド「ランバンオンブルー」にも使用されています。
ランバンブランドの特徴
ランバンというブランドの特徴は、女性らしいエレガントさのある作品が多いことが上げられるでしょう。
現在、日本ではレディースファッションが有名で、
鮮やかなカラーと女性らしいデザインのアイテムは幅広い世代に人気があります。
特に、ファッション小物は比較的リーズナブルな価格なので、
一度は手に取ったことがある女性が多いのではないでしょうか。
カラー展開が豊富で、自分らしいカラーが見つかるような商品が多いのが特徴で、パスケースや日傘など日常で使用する頻度が高いアイテムが、展開されています。
1920年代に立ち上げられた香水部門は、現在でも人気を誇り、香りはもちろんボトルのデザイン性でも多くの女性を魅了しています。
また、同じ頃に設立された紳士服部門も根強い人気で、特にこの数年のうちに注目度が上がっています。
その理由は、2005年にルカオッセンドライバーが、ランバンのメンズラインのデザイナーとして就任し、
「ラックスシルエット」を提案したことです。
このように、ランバンは今もなお、世界のファッション界に影響を与え続けているブランドなのです。
ランバンの人気の理由・魅力
ランバンの人気の理由、魅力は、なんといっても、「伝統的なエレガントさ、女性らしさ」です。
年齢を問わないデザインとカラーがマッチしたデザインが多く、女性らしくいたいという気持ちに寄り添うような商品展開をしています。
また、女性同士でもランバンの製品の好感度は高く、女性ウケがよいので、
香水やファッション雑貨などはプレゼントとしても人気があります。
また、王道の女性らしさから男性ウケが良いブランドでもあります。
シンプルで洗練されたデザインと、女性らしい華やかで優しいカラーが女性らしさを際立たせてくれるモテブランドといえそうです。
ランバンの香水の特徴・魅力
ランバンの香水の特徴、魅力は、「女性らしさを引き出す香り」であることです。
ランバンの最初のヒット作といえる「アルページュ」は、
ジャンヌ・ランバンが娘のために作った香水で、
庭園で摘み取った花を基調とした「やさしさ」と「女性らしさ」のある香りになっています。
「アルページュ」にはバラ、ジャスミン、アイリスなどを使用しており、
みずみずしい香りを楽しむことができます。
女性らしいやさしさを表現した香りなので、本来の女性らしさを引き出してくれる香りと言えるのです。
また、香水のボトルも魅力の一つ。
シンプルで大人らしく落ち着いたボトルデザインは、忙しい時も女性の気持ちを落ち着かせてくれます。
部屋のインテリアにも馴染みやすく、使い勝手も良いボトルデザインで、おしゃれな香りとボトルが癒しをくれる香水です。
シーン別ランバンおすすめ香水
ランバンの香水はシーン別に使い分けるのがおすすめです。
どんなシーンでも女性らしさを演出してくれるランバンの香水は、現代女性の強い味方ともいえるでしょう。
それぞれの香りについてご紹介します。あなたのライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。
可愛いイメージ・女子力アップ「マリー・ミー」
「マリー・ミー」は、香水のネーミングから可愛い香水です。
恋の楽しさが伝わってくるような香りで、甘さが強い香りになっています。
可愛らしい印象にしたいときにおすすめです。
トップノートは、ビターオレンジやホワイトポーチの果実のさわやな香りが楽しめて、
ミドルノートではジャスミンやマグノリアなどの女性らしい香りに変化。
ラストノートでは、ホワイトシダーやムスクなどで落ち着いた印象になります。
万人受けで初心者も安心「エクラ ドゥ フルール」
「エクラ ドゥ フルール」は、ランバンの定番の香りで、
だれもが好きなランバン初心者にもおすすめの香りです。
初めてのデートにもつけやすい香りといえるでしょう。
ランバンの代表ともいえる香水「アルページュ」をアレンジした、
人気の高いフルーティーフローラルの香りの香水です。
トップノートでは、ベアーのフレッシュな香りで好感度が高く、
ミドルノートではフリージアやローズなどがエレガントに香り、
ラストノートでは、ホワイトムスクやサンダルウッドで香りにスパイスを与えます。
セクシーに決めたい「アルページュ」
「アルページュ」は、ブラックのボトルデザインのように、
女性らしさよりも少し「女らしさ」に近いセクシーな香りです。
少しセクシーに決めたい女子会や彼氏とのデートにおすすめです。
トップノートはオレンジブラッサムやハニーサックルがインパクトを演出し、
ミドルノートでは、ジャスミンやイランイランが女らしさを醸し出します。
ラストノートは、サンダルウッドやバニラで余韻を残した大人っぽい印象の香りです。
日常から長く愛用できる香り「ジャンヌ・ランバン」
「ジャンヌ・ランバン」は、創設者の名前がつけられた日常使いできる愛用しやすい香水です。
香りはフルーティーフローラルで香水初心者にも親しみやすく、
ブラックベリーベースなので、柔軟剤のようなやさしい香りが特徴です。
デイリー使いにおすすめできる香りといえるでしょう。
トップノートは、レモンやベリーなどのフルーティーな香りを楽しむことができ、
ミドルノートにはレモンとラズベリーの紅茶のような香りへの変化を楽しめます。
ラストノートは、フローラルとムスクがやさしく香ります。
清楚な印象でいきたいとき「エクラドゥアルページュ」
「エクラドゥアルページュ」は、
ブランドの代表的な香水「アルページュ」を少し清楚な印象のブランド人気No.1ともいえる香水です。
フローラルの香りで、都会的で洗練されているので、オフィスでも使いやすい香りです。
トップノートはシシリアンレモンやライラックなどの少しスパイシー差のある香りで、
ミドルノートではウィステリアブロッサムやレッドピオニーで女性らしさを演出。
ラストノートではホワイトシダーウッドやスイートムスクで少し甘さを残した余韻が楽しめます。
ロマンチックな雰囲気「ルメール 2 ローズ」
「ルメール 2 ローズ」は、可憐な女性らしさを演出してくれる、
ロマンチック雰囲気の香水です。
ピンクのボトルのかわいらしさに似合う、フローラルの香りなので、
デートや女子会でいつもとイメージを変えたいときにおすすめです。
トップノートはオレンジやレモン、ナシなどがフルーティーに香り、
ミドルノートはホワイトローズやリリーオブザバレーなどがさまざまな香りの表情をみせてくれます。
ラストノートは、ムスク、ウッドなどで甘さを加えるような残り香が楽しめます。
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